濡れた体温ごと奪って


どうしよう。凄く気まずいんだけど…翔ちゃんいないし…。




「あの…翔ちゃんなら…」


「どうしてあなたが翔矢の部屋にいるの?隣人でしょう?」




私を鋭い瞳で睨む様に見つめる女の人を見て、どうしてか無性に腹立たしい。


腕を組んで背が高いからか…私を見下ろし上から目線っぽく見えるからかな。




「今は一緒に住んでるんです」




女の人は目を丸くさせて余程驚いて声が出ないのか暫く沈黙が続いた。



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