濡れた体温ごと奪って


「幼なじみだ」


「幼なじみ?歳離れてない?」


「まあな。妹みたいなもんだ」




…ズキン。


『妹みたいなもん』


何度も何度も翔ちゃんの言葉が私の頭の中をぐるぐると駆け回る…。


わかってた…もう、ずっと昔からわかってた…。


翔ちゃんが私を一人の女の子として見てくれてないって事…。


ずっと昔からわかってた筈なのに…。


どうしてこんなに…胸が痛いんだろう…。



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