濡れた体温ごと奪って


一緒にいる女の人は安心したのか私の傍へ来ると『宜しくね』と満面の笑みを浮かべる。


先程とは違った笑顔…随分余裕そうな笑顔…。


私が…翔ちゃんに妹としてしか意識されてないから…?


ライバルにすら…ならないって事なんだね…。








三人でエレベーターに乗り込み五階へ着くと、私は二人の後ろからとぼとぼ着いて行く。


翔ちゃん…今からその人と…部屋で…抱き合うんだね…。


朝まで…ずっと…?



< 50 / 259 >

この作品をシェア

pagetop