青い春に落とした思い(詩集)

「君と歩けば」

時が経つのは早すぎて
過ぎゆく日々は思い出になり
忘れることはないけれど
薄れてゆくのは確かだね

雨上がり 歩いた道に
今では花一つさえなくて
あの時君と過ごした日々は
確かに存在したはずなのに

町は何にも変わらずに
あの日に行けると信じてた
だけど一人で歩く道
面影さえも見つけられない



雲の流れは早すぎて
あの日の空もどこかへ消えて
忘れることはないけれど
薄れてゆくのは確かだね

あの頃遊んだこの場所の
景色はまるで変わってしまった
あの頃僕らはここにいて
確かに存在したはずなのに

町は何にも変わらずに
あの日に行けると信じてた
だけど一人で歩く道
思い出さえも見つけられない



一人で歩くこの道は
どうしていつも
黙っているの?

君と歩けばこの道に
あの日の景色
よみがえるかな?



06.10.14
10.08.13(修正) 奏音

※変わらない景色を見ると安心するのは、大切なあの人が変わってしまったからなのかもしれない。
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