青い春に落とした思い(詩集)

「通り過ぎた日々達」

君と出会って何年過ぎた?
いくつの日々を過ごしてきたの?
数える暇もない程に
時は駆け足で過ぎていったね

今まであった出会いの全てが
全て良かった訳じゃないけど
僕が変われるための何かを
もらったことは確かなんだ

嬉しすぎて笑ったあの日も
ぶつかりあって泣いたあの日も
心の奥に焼き付いてるから
塗り替えるなんてできないよ

「友達はとても大事だ」って
誰もが口を揃えて言うけど
“何がどう大事か”なんて
誰かに説明できるのかい?

共に泣いて 笑い合って
過ごしてきたこの短い日々を
離れていっても僕達は
ふとした瞬間(とき)に
思い出すだろう



僕らはもうすぐ別れてしまう
共に過ごした日々を離れて
惜しむ暇などないくらい
今日はすぐに来てしまったね

過ぎてしまった日々達が
今更心に浮かんできたから
辛く悲しい出来事さえも
愛しいモノだと思えたんだ

道に迷って悩んだあの日も
自分の夢に気付いたあの日も
記憶の中に残っているから
忘れるなんてできないよ

「後悔だけはしないように」と
誰かが僕に言ってきたけど
何が自分の“後悔”か
それは自分が決めることだよ

いつかは来ると分かっていたんだ
別々の道へ進むこの日が
時が流れて僕達は
大人になってゆくんだろうな



長いようで、やはり短く、
時に憎らしく、懐かしい。

そんな日々を僕は今、
思い出と共に振り返るよ。

離れていても、僕達は…
何処かでそっと、思い出すよ。



07.03.03
10.08.13(修正) 奏音

※卒業は、“再会”と“新たな出会い”のための門出です。
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