爽やか抹茶Days~若様のお茶はいかがですか?~


「そんなのないってば!大体八束先輩は先輩であってそういう仲じゃなくて、先輩も私の事そういう風に思ってないし…。」
必死に弁解をするものの…何でそんな呆れ顔…?むしろ呆れを通り越して虫けらを見るような眼差し…?


「無意識にきっぱり否定しないあさかだしねぇ…。それ位重傷だと八束先輩も大変だ…。折角あさかの前で凛ゾウに宣戦布告してくれたのに可哀相…。
ちなみにこれは陽情報より抜粋ね。」


『その陽情報に早速追加なんだけど、先輩の家では何もなくても学校で何かあったりしなかったかなー?』

机に顔の下半分を隠して私を見上げてくる陽ちゃん。さっき職員室に用事があると出ていったのにいつからそこにいたんですか…?
ていうかその顔と上目遣いの角度はホラー映画並ですよ。

「ちょっと、陽!それ何?!どーゆう事?!」

野生動物が餌に食いつくが如くのスピードで反応しないで下さい。

「おい、それ何の話だ?!」

近くで友達と話していた間宮君も友達そっちのけでやって来ました。どちらもハイエナの如く反応が速いです。



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