ティーン・ザ・ロック




「なんで……」



怒らないの。



最後まで尋ねる前に、先生が口を開く。



「…若い時なんて、何言ったって反抗する時は反抗するもんだ。

いつか分かってくれる筈 なんて思って怒り続ける教師もいるけどなー


残念ながら俺はそんなに熱くない男でね。



それでも生徒への建て前として、こうやって怒るフリぐらいはしとかないと。


後で痛い目に会うのはごめんだからなー」



そう…なのだろうか。


それもあるのかもしれないけれど



やっぱり杉澤君への対応の仕方が引っかかる。


すると…



「…あの人のせいもあるんでしょ?」



杉澤君が、良く通る声で先生に尋ねた。


驚いた顔をする先生。



それに構わずに彼は更に続けた。




「……僕が、理事長の息子になる男だから。…ですよね、先生」



「おま……それは…」


動揺する先生。でも、一番動揺しているのは



「…どういう事…?」



あたしだ。








< 169 / 337 >

この作品をシェア

pagetop