ティーン・ザ・ロック




「…星には、恒星と惑星があるんだ。恒星は自分で光を出す星。太陽がいい例だね。


その光を反射して輝くのが惑星。


だからあんな風に光ってて、星が瞬く様に見えるのは………っ。……ゴメン、僕、喋り過ぎだよね…」


暗がりでも分かる位に頬を赤く染めて焦る悠馬。何だか凄く可愛く見える。




「…もっと話して。好き、なんでしょ?星…」



「……うん。自然とか、星の事は凄く興味があるよ…」



お喋りな彼は初めてだ。ついそんな姿に見とれ、ボーっと彼の横顔を見つめていた時だ。




バックの中に入れっぱなしになっていたケータイが震えるのを感じた。


「………」



「…お兄さん…?」



「……うん」




画面に出ているデジタル時計は、もう8時を示してる。そろそろだと思ってたよ…。



「…もしもし」



『…葉瑠?お前、もう帰って来るんだろ?あんまり遅くなると皆心配するぞ』


呆れた様な、心配そうな そんな声だった。


罪悪感がこみ上げて来て、思わず『ゴメン』と呟いてしまう。



『…あ?何がゴメンなんだよ。

とにかく、早く帰って来い。優さんがお土産待ってるって…』


「お兄ちゃん」


『……何だよ』



「あたしね、お兄ちゃんの事 好きだよ」



『はぁ!?唐突だな!』


うん…。唐突過ぎるよね。でも、言いたくなったんだ。


この森は、あたしを素直にさせてくれるみたいだ。



< 262 / 337 >

この作品をシェア

pagetop