【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜

ケンカ

「もうすぐ体育祭だね」



鈴香が下敷きで仰ぎながら、暑そうにそう口にした。



「あー!そうだね♪やったぁ♪♪」



「“やったぁ”!?」



…あ、いけない。



また口走っちゃった。



実は私、走るのすごく好きなの♪



毎回リレー1位だったし。


私アンカーだったし。



あの…人を抜くときの快感がたまんないのよね。



別に陸上部ってわけじゃないんだけどー。



走るのには自信がある。


< 19 / 317 >

この作品をシェア

pagetop