AVENTURE -君の名前を教えて-
あ、あれ?
もしかして、聞いたらなんかまずかった?


アヤの雰囲気に、少しだけ焦っていると、窓から黄緑色の発光体が、部屋の中に入ってきたのが見えた。

「あれ…?」

思わず窓の側に行ってみるが、光が見えなくなった。

「どうした?」

アヤが不思議そうに私を見てくる。

「え?あ…ううん、なんでも…あっ」

気のせいかと思ったが、また、目の前を淡い光を放ちながら、何かが通り過ぎていった。


もしかして…


「ね、アヤ、灯り消して?」

「は?なんで」

「いいから早く早く!」

「…いいけど」

アヤにせがむと、よく分からない、といった表情を浮かべながら、アヤは部屋の灯りを消してくれた。



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