狼クン達のオリの中【完】
綾瀬涼は苛ただしげに叫ぶと、足早に近づいてきて、あたしの腕をつかんだ。



「行くぞ」






って・・・。
はぁ?


何考えてるの?

綾瀬涼?




「ち・・・ちょっと!!」



「うるせぇ!
黙ってついて来い!!」



叫ぶ綾瀬涼と。



「涼兄余裕なさすぎ。
格好悪っ。
そんな涼兄に、お姉ちゃん取られると思えないけど?」



腕を組み、目を細め、ぽってりした唇を歪ませる薫。
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