狼クン達のオリの中【完】
「うぎゃっ!!」


綾瀬涼が、あたしの手を離し、食堂の入り口でいきなり止まる。



あたしは、奴の背中で思いっきり鼻を打った。



「ちょっと!
急に止まらないでよ!!
痛いじゃん!」


顔を上げ、鼻をさすりながら文句を言うあたし。



でも、綾瀬涼はあたしを無視したまま、立ち尽くす。


「どうしたの?」


綾瀬涼の背中から横にずれて、ひょいっと前を見ると。




ありえない!!

見たことないくらいの美人さん!!

< 78 / 491 >

この作品をシェア

pagetop