♂ vs ♀ ~男女寮戦争~
「…あたしに、どうしろって言うの?」

「謝れよ…」

そう簡単に謝る気はない。

あたしは無言で寮長を見すえた。



「それか、他の方法でもいいけど…」

寮長は微かに目を細めて、茶髪の男に合図を送った。



「ちょ…ちょっと…」

その言葉に反応して、茶髪の男があたしの両腕を強くつかむ。



「…離して!」

男の力がこんなに強いとは思わなかった。

あたしの体は、ぴったり壁に押し付けられてしまった。
< 9 / 11 >

この作品をシェア

pagetop