俺様ケータイ


担任の視線の先は

私の後ろでロッカーに座っている

自称ケータイ男だ。


とうとう教室までついてきてしまった。


「君は歳はいくつかね?

学校は?なぜここにいるんだ?」


担任が問う。

それを全て男は答えた。


「使用歴は3日。

所属は○○会社だがたぶん無いだろう。

ここにいる理由は…」


後ろから視線を感じた。

たぶん私を指さしたのだろう。


「こいつのケータイだからだ」


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