青春☆スレイヤー
「……どういう…ことですか……?
『スレイヤー』って、何ですか……?」
不安げに、町田をみつめる。
「『スレイヤー』って辞書とかで調べると、『殺害者』って出てきたり…
『○○ごろし』ってでたりするんだけど……。
まあ、似たような意味かな。
『幸せ』を刈るスレイヤー、ってことは『幸せごろし』ってことだね」
町田は軽く言うけど……。
自分の中では、死んだことの実感が湧かなかった。
本当に、自分が死んでいるのか…、と思う。
――でも、死んだこと自体はすぐに受け入れられている。
自分で寿命が分かっていたから。
「でも……あれ……?私……生きていた時のこと………」
――思い…出せない……?