図書室ではお静かに~甘い声は唇で塞いで~【完】
会話に入ってきたのは同じく悪友の柴田祐介(シバタユウスケ)。

髪は茶色でフワフワな髪。

顔はベビーフェイス。いつも1,2歳年下に見られる。


「なによ、女に飢えてんならあたしでどう?」


きゃははと笑いながら、工藤欄(クドウラン)が近づいてきた。

その後ろには、5人くらいの女達。


「お前、彼氏いんだろ?さっき、廊下で睨まれちゃった。俺、そーゆーの苦手なんだよね?」


篠宮蓮(シノミヤレン)が、面倒そうに口を開くと欄がまたきゃははと笑う。


「あーごめんごめん、ちゃんと言って聞かせるから!」

「蓮とは、体だけの関係ですって?」


そう新が口を挟むと周囲が笑いに包まれる。


「じゃ、あたしとどう?今、彼氏いないし!」


別の女が声を上げる。


「えー、じゃあ、次ぎあたし!」


さらに別の女が手を挙げる。


「・・・・俺、そんなにやったら枯れちゃうよ」


蓮がため息混じりにつぶやけば「じゃ、俺が変わりに!」と新が手を挙げる。


「え~、まいっか!」

「なんだよそれ!」


そして笑いが巻きおこる。


そんな毎日。

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