恋がしたくて…
私は あきらめて、

「なら 一回だけね。そしたら ママは、ご飯の支度するからね。」

と言い、ちいちゃんに目をやる。


「あれっ?ちいちゃん。鼻の頭、どうしたの?」

「みさちゃんに ひっかかれたの…。」

それから しばらくは、みさちゃんとのケンカの話を 聞いた。


鼻の傷が気になり、しゃがみこんで
同じ目線で 話を聞いたあたし。


そんな ママの態度が 安心感を与えたのだろう。

一通り 話すと、ちいちゃんは テレビを見に、さっさと 戻って行ってしまった。



ミスチルのヒーローが 流れてる。

子供を思う、親の歌だ。
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