涙の宝器~異空間前編
狼ってこんなに黄色かったっけ?
何だか不自然な色に違和感を感じた。
不気味で、この狼を食べる気にはならなかった。
俺はもう何も出来ずに立たずんでいるだけだった。
狼に襲われなくても自然に死ぬ立場にあるような錯覚に襲われたんだ。
これからどこに向かう?
ゴールなのは分かってる。
だけど食料無しでは無理だろう。
この木の実を一つ手に持ち、俺はこれからどうすればいいのだろうか。
この極寒で進む道は険し過ぎる。
そんな俺を狙う普通の狼が一匹見えた。
奴は俺を睨む。