涙の宝器~異空間前編
俺は2人を遮(さえぎ)るこのバリアを叩いて叩いて叩きまくった!!!
吹き上げ混じる汗と血。
体は俺を見捨て地べたにはいつくばった………
わずかな視界で少しずつ少しずつ……
そうして麻衣の傍までやってきた。
麻衣の体は痙攣(けいれん))していた。
「麻…衣
俺の声……が…聞こえるか…?」
応答がない。
なぜこんな事に!!
俺はこの怒りをどこにぶつけたらいいのか分からなかった!
彼女の無惨な姿を目の当たりに言葉が見つからない。