涙の宝器~異空間前編
………
「………ょ……ぉ…」
もう俺の腕時計から音は消えていた。
ただ、俺はもう体が動かない事を実感。
大量の出血が物語る失った願い。
今頃、ラストステージのメンバーはスタートを迎えているはず。
四百メートル走に限っては規制は施されていない。
つまり、走行中でもアイテムを使用出来るのだ。
命懸けの勝負に綺麗も汚いもないのだ。
勝てばそれが全て。
本大会はそうやってリアルな現象を生み出し続け、これまで莫大な利益を得てきたんだ。