涙の宝器~異空間前編
家中フローラルの香りで包まれていた。
自分の部屋に入ってベットに横たわる。
あの夢が気になっていた…
あれは有楽町線の新木場駅のホームだ。
ホームには全く人の気配がない…
電車の到着時間は表示されていなかった。
腕時計を見ると午前六時。
なぜ人がいない?
駅員も……
何か聞こえる!
犬?
線路を覗くと茶色の子犬がいた。
「わんちゃん!!」
思わず叫んだ。
普通に考えてこんな子犬がはい上がって来られるわけがない!