涙の宝器~異空間前編
頭の中でノイズが流れ始めた。
夜の……雪か?
誰かが立っている。
とても苦しそうに。
この姿…………
あっ!!!!
(タケシじゃねぇか!!!)
どうしたんだよタケシ!?
タケシの体は異様な動きをしていた。
何というか、……まるで早送りのように。
タケシは恐怖のどん底にいたんだ。
誰だ!
誰の仕業だ!
ブレるノイズは肝心の人物を映し出さない。
(くそっ)
タケシが……
死んだ。
とてつもない怒りを覚えた俺は暗闇のなかで叫んだ。