涙の宝器~異空間前編
タケシ−−−−
ミコが二人組の男に犯されたあの日は、皮肉にも俺の誕生日だった。
あの日、ミコは俺と別行動だった。
俺は薄々気づいていた。
プレゼントを用意してくれるのだろうと……。
何かあればケータイがあるから、心配はさほどしていなかった。
だが、ミコは約束した夜の八時半に現れなかった。
心配になり何度も電話をかけたが、ミコは電話に出なかった。
ミコの身に何かあったのだと気が気でいられなかった。