涙の宝器~異空間前編
「でも!!」
「早く!!!!」
私は折れた。
戦闘を目の前にして足がすくむけど、ここで死ぬわけにはいかない!
私は涼を担いで走った。
あれ!?
異次元が狭まって行く!!
「あのっっ!
異次元が!!!!!」
「余計なことは考えないで急ぐんだ!!!」
私は仮面男に背中を向けて走った。
ただただ走った!
異次元の空間は早々と縮まっていった。
「早くきて!!!!!!!」
仮面男に向かって叫んだ。
仮面男は手を顔に当てる。
そして……