涙の宝器~異空間前編
終身−−−−
「んんっ………」
体の痛みを堪えて目を覚ます。
私は駅のホームに倒れ込んでいた……
「この駅……
確かあの時の」
涼が私を助けてくれた場所だった。
全くの無音。
あれ?
涼はどこっ!?
焦って辺りを見渡したり走り回ったりしたけど、涼の姿が見当たらない!!
駅の構内でバテているときに放送がかかった。
「まもなく、一番線に終身体が参ります。
悔いのないよう、別れを告げてください」