お伽話をキミに。
そして小さくコクンと頷いた。
きゅんっ
………やばい。今の動きめっちゃ可愛かった!!
予想外にバクバクと激しく鳴り止まない抑えながら如月さんの勉強していた机に向かう。
「……日本史?」
机の上に置いてあったのは、さっき如月さんが(可愛く)睨めっこしていた分厚い本で。
どうやら日本史の本だったらしい。
「あ、実は…その…歴史、苦手で…勉強もなかなか捗らなかったから、一人で調べに来てたんです」
恥ずかしそうに俯いてそう如月さんに無性にときめく。
柔らかそうな頬っぺたはほんのり桜色に色付いていた。