お伽話をキミに。




今の王子スマイルじゃん!!

これじゃ他の女の子に向けるのと一緒だから!!




「いや、あ、その…如月さんは勉強中、だった…?」




俺がすべき顔はこれじゃないだろ!と心の中で突っ込んだあと、慌てて違う話題を振る俺。


若干無理矢理な感じが否めない気もするけど仕方ない、よな。



何げに笑いを耐えている郁の気配が微かにドアの向こうからしてる(あの野郎…)。

けど、ぶっちゃけそれを気にしてる余裕は全然ない。


俺の目の前には、突然話題を変えた俺を不審に思ったのか、不思議そうに目を見開いている如月さん。




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