お伽話をキミに。
そして慌てて返事をしてから彼女と目を合わせた。
「───────っ!?」
ばちりと重なった視線。
心配そうにこちらを窺う彼女の瞳に顔を赤く染めた俺の姿が映る。
…う、わぁ…っ…え、俺…あれ…?
それが何故だか無性に恥ずかしくて。
ドクドク脈をうつ心臓辺りの服をぎゅっと手で掴むと、俺は視線を泳がせながら俯いた。
な、何で……?
顔が…あっつ…
「だ、大丈夫ですか!?水無月くん!どこか痛いですか!?」