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折しも、通学路途中にあるコンビニの前を通過中。

私はピタリと立ち止まる。

「ん?」

一緒に下校していた秋穂ちゃんが私を見る。

「どうした?志乃ちゃん」

「…ごめん秋穂ちゃん。意志の弱い私を許して!」

決断すると行動は早かった。

脇目もふらずにコンビニの店内に入り、真っ直ぐ目指すはレジのすぐ横。

「肉まんひとつ!カラシ付けて下さい!」

「はい、ありがとうございます」

手際よくトンクで肉まんを袋の中に入れようとする店員さん。

その動きを。

「待って!」

秋穂ちゃんが止めた。

「ピザまんも追加!カラシ付けて下さい!」

「はい、ピザまんも追加ですね♪」

笑顔の店員さんが恨めしかった。

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