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「まぁったくぅ」

部長は傍らに置いてあったクーラーボックスを片手に、私の方へとツカツカ歩いてくる。

そして。

「お喋りな口は、サックスじゃなくてこれでも咥えてろ!」

そう言って私の口の中に、強引に何かねじ込む!

「ひゃうっ!」

びっくりして目を白黒させる私。

冷たい…そして甘い味…。

「ふえ?」

それは駄菓子屋で売っている、100円くらいの安いソーダ味の棒アイスだった。

「ほらほらー、お前らも突っ込まれたいかー?」

クーラーボックス片手に部員を追い回す部長。

中には率先して口を開けて待っている部員もいる。

中庭は一瞬にして黄色い悲鳴に包まれた。

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