レンズ越しのあい
「好き」
もう、言ってしまおう。
どうなってもいい。
先生と一緒なら、もうなんだっていい。
そんな気持ちが溢れだす。
「先生が、好き。もうダメなの、止められないの、せんせい……」
先生、助けて、どうにかして。
欲しい、ほしい、ホシイ。
先生が欲しくてたまらない、この気持ちをどうにかしてよ。
フッと、余裕のある笑みをあたしに向ける、先生。
あたしには、そんな余裕1ミリたりともない。
目の前でお預けをくらっているのだから。
「欲しいか?」
「ほしい」
「何が?」
「せんせい」
「……本気だな?」
「本気」
そう言った直後、あたしの唇に食らい付くようにキスをしてきた先生に、あたしもそれを受け入れる。