Re:
さっきより少し、アツムは落ち着いた気がする。


放課後に鳴るチャイムは大きく鳴り響き

鳴り終えて暫くして

オレはアツムを掴む腕を離して

オレも少し落ち着いて

アツムの右肩に頭を乗せて

「…アツム、明日からバイトなんだ。」

「寝坊、すんなよ。」

そんな言葉しか出てこなかった。



「………」

アツムは返事をしない

「アツム、今携帯持ってるか?」

アツムは頭を左右に振り、答える。

アツムにオレの言葉が聞こえてるのを確認して

オレはズボンの右ポケットに突っ込んで携帯を取り出した。

ピ…ピ…

無言で携帯を操作して電話をかける


「あ、どうも。ナカニシ、ですけど…今大丈夫ですか?」

電話の相手に話をする。

「イキナリで申し訳ないんすが、アツムを今日からオレの家で寝泊りさせて良いっすか?」

携帯の相手に了解をもらって

電話を切る。


「アツム、朗報だ。」

オレはモヤモヤした気分を払拭しようと大きめの声でアツムに言った。

アツムを一人にしてちゃダメだ。

オレはアツムを一人にしない方法を思いついた。
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