Re:

星になりたい

モソモソと

二つになってしまった携帯を鞄に入れて

砕け散ったプラスチックの破片を両手でかき集めて

ゴミ箱へ、捨てた。



遠くで聞こえる笑い声や廊下に響く足音

なにもかもが

騒音に感じられてきた。



『また明日から俺等の為に学校に来いよ?』

いつから僕はクラモト君たちの為に学校に来てるんだろう?

どうすればいいのかわからない

明日―…



…明日を迎える事に恐怖を覚えるのは今までだってあったのに

『SORA』は友達で…チュウだと思ってたのに

あの『SORA』がクラモト君だったなんて



僕は全てを失った気がした。
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