しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「何ニヤけてんだよ」
突然声をかけられて、はっと顔を上げた。
そこには、すでに駅に着いていた私服姿の壮吾が。
「うわっ!!」
思わず、びっくりして飛び上がってしまった。
「おまえさ、どうして俺を見るとそうやってびっくりするわけ?俺、不審者みてーじゃん」
「そ、そんなことないよ」
慌てて否定した私だけど。
いつも、壮吾の事を考えてる時に現れるんだもん。
びっくりするに決まってる。
「そ、そんなことより。 早いね、壮吾。まだ待ち合わせの10分前だよ」
話題を変えると、壮吾は照れ臭そうに首の後ろに手を当て、少し上を見上げた。
「おまえより先に待ってねーと、心配だろ」
心配?
私は小首を傾げる。
「物騒な世の中だから、おまえが変な男に絡まれねーか心配なんだよ」
「え?」
「いっつもボーっとしてっからよ。隙がありすぎるんだよ。おまえは」
「ぼ、ボーっとなんてしてないよ」
「してんだろ。つーか、行くぞ」
「えっ、うわっ!!」
いきなり壮吾に腕を引っ張られ、前のめりになる。