しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


だって……。


大好きな人から、『おまえだけだ』なんて言葉をもらったら、それだけで十分じゃない。


もっともっと好きになっちゃうじゃない。


私は、壮吾のことが大好きだから信じることができたんだよ。


優しくキスしてくれたから、益々壮吾のことが好きになって。

どんどん、気持ちが膨らんでいって。



「あんた、本当のバカだよ」


……わかってる。


自分でも、不思議なくらいバカだって思ってる。


レオくんは、私に教えてくれていたのに。


あの写真が教室に貼られるかなり前にも、私に忠告してくれていたし。


壮吾とこうなるってわかってて、

『壮吾のことも、信じれたわけ?』

そう、確認してくれた。


それなのに――…。

いつもいつもいつもいつも。


レオくんの言葉の意味に気づくのは、問題が起こってからで。


心に傷を負ってからで。


レオくんが言う通り、私はサル以下のバカ。


大バカだ――。





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