しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


「やっぱり、勝てないんだなって思った。無力な中学生なんて、守るとか言ったところで、そんなの知れてるだろ?」

「………」

「本当に好きなんだなぁって、その日記を読んでわかったよ。身を引こうと思った。だけど、今でもその日記を手放せない。アユミを忘れられない」


そっか……

そうだよね。


壮吾、私も、壮吾と一緒。


壮吾のことが大好きで、壮吾のことが忘れられない。

壮吾の温もりを探しちゃうから。

壮吾がアユミさんに抱く思いと一緒。


だから、悔しいけど、悲しいけど、すごくわかる。


「これだけは言っとくけど、おまえと付き合ったのは、遊びなんかじゃねーよ。俺は、おまえを見て、多分、一瞬で好きになった。おまえの一生懸命なところとか、ダチを大切にするところとか、危なっかしいところとか。おまえを見てる間に、どんどん気持ちが膨らんでいった。アユミに感じた時とは違う、高鳴りだった」


……壮吾。


「俺、本当におまえのことが好きだった。これは嘘なんかじゃねー。レオに構うおまえを見て嫉妬したし、コウに変なことされないかとか心配だったし、常に隣に置いておきたいと思うほど好きだった。過去の恋を、忘れられるとも思った」

「………」

「アユミ以上に好きだったし、守ってやりたかった」

「………」


「だけど……ごめん」




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