しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
あの日。
花屋の前で、切なく眉間にしわを寄せながら、花を眺めていたレオくん。
花図鑑を大事そうに抱えて、うたた寝をしていた。
青く晴れ渡った空を見上げては歌っていた、幼いころの思い出の曲。
同じ空の下で、2人は、ちゃんとお互いのことを想ってた。
親子の愛は、本当に強い。
絆は深い。
下を向きながら涙を流し続けるレオくんの元に、お母さんがゆっくり歩み寄る。
「大きく、なったわね」
そう言って、レオくんの頭に手を伸ばした。
「あの頃は、お母さんが礼央奈の視線に合わせてしゃがんでたのに、今は、礼央奈に合わせてもらわなきゃ」
とても、優しい声だった。
お母さんが笑うと、微かに、レオくんも笑った。
赤く腫れたレオくんの目が、あたしに向けられる。
少し照れるように、肩をすくめて、フフっと笑みをこぼしている。
私もレオくんの真似をして、肩をすくめて、フフっと笑った。