しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
残念ながら日和とはクラスが離れてしまったけれど、レオくんとはまた同じクラスだった。
「これ、壮吾から送られてきた」
そう言って差し出されたのは、レオくんの携帯。
画面を覗き込んで見ると、汚れた作業着を着て、頭に白いタオルを巻いている壮吾が映っていた。
少し、大人になっている気がした。
「ちゃんと、仕事してんだ」
「何気に貯金もしてるみたいだよ」
「そうなの?なんか、違和感。 なんか壮吾が大人に見える」
「もう大人だろ」
「違う。 なんか、遠い存在になったっていうか、何ていうか」
机の下で手を絡める。
みんな、それぞれ成長している。
日和も、レオくんも、コウ先輩も、壮吾も。
私は?
ちゃんと、前に進めてる?
こういう、成長した壮吾を見ると、不安になった。
その時。
スカートのポケットの中で、携帯が振動した。
慌てて携帯の画面を見ると、『メール受信』の表示が。
開いてみると、それは、さっきの作業着姿の壮吾の写メだった。
「プレゼント」