しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
すぐに戻ってきた日和の手には、シルバーのデジカメが握られていた。
「はい、3人とももっと近づいてー」
早速画面を覗き込んだ日和が、手で『もっと近づいて』と合図する。
「美羽ちゃん真ん中ね」
「え!? うわっ!!」
グイッと肩を寄せられた私は、抵抗する間もなく、コウ先輩の腕にすっぽりはまってしまった。
「あ、てめぇ、コウ!!その手ぇ離せってさっき言ったばっかだろ」
「なんだよ、さっきから。 美羽ちゃんはおまえだけのものじゃないだろ」
さらにコウ先輩にグイッと肩を寄せられる。
「はーい。撮るよー」
やっぱり日和は助けてくれなくて。
「はい、チーズ」
「えっ!!」