しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
私は先輩の横顔を見上げるだけで、やっぱり大事な部分を聞けなかった。
聞いたところで、私に解決できる問題じゃないと思ったから。
レオくんの力になりたいと思うのだけど、私じゃ到底無理なような気がして。
さっきの3人の表情から。
他人の私は、簡単に足を踏み入れちゃいけないような。
先輩も曖昧な言葉を落とすだけで、肝心なことは教えてくれなかった。
切なげな表情だけを私に向け、無理に笑っている。
私もその微笑みに答えることしかできなくて。
『大丈夫ですよ』
なんて、無責任な事は言えなかった。