しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
私が眉をひそめながら言うと、先輩の瞳がじっと私をとらえた。
あまりにも真剣な眼差しで、身動きが取れない。
「俺ら……付き合ってみる?」
冷たい夜風とともに流れてきた言葉。
……ん?
何……?
付き合う?
……え
「その沈黙やめろよ」
先輩は眉間にしわを寄せて、また溜息をついて立ちあがった。
私の前まで歩いて来て、放心状態の私の頬をつねる。
「おい。 沈黙やめろって」
やめろって言われても……。
んな、無茶な。
「本気、ですか?」
ようやく出せた言葉に、さらに先輩の眉間にしわが寄り始めた。
「やっぱり、男心がわかってねー」