黒猫-私の部下-

ここは天宮の部屋。

彼女は1人暮らしだ。

普通、この炭の様な遺体が天宮ではなく、別の誰かという確率は低い。

となると必然的に天宮の物となる。

僕は黒焦げになった遺体が崩れない様に、そっと遺体を動かした。

すると下から財布が出て来た。

以前、天宮の財布を見た事はあるが、出て来た財布は黒焦げになっていて色や形を比べる事が出来ない。

僕は恐る恐る財布を開く。

そこには奇跡的に名前と顔写真だけが判る免許証が出て来た。

「そんな、、、」

僕より先に横に居た司が口を開く。

そして僕が隣に居ないかの様に喋り続けた。

「何でだよ、、、。亜理紗は、、、病院に行ったんじゃ、、、なかったのかよ、、、」

「えっ!?病院って司は何を知ってんだ?」

「それは、、、」

「なぁ、、司が知ってる事全部話して」

僕は強い口調で司を責める。

「実は、、、」

司は全てを話してくれた。

天宮に呼び出された事、脱獄の手伝いをしてしまった事、そして天宮を**病院で降ろした事を。



現場検証の結果、石油ストーブが燃え、カーテンに引火し全体に燃え広がったと言う。

天宮の不注意。

天宮の行動は不可解な点が多すぎる。

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