終止符。
そして、父さん。


父さんは本当にいいの?


私を哀れんでるだけだとしたら、駄目だよ…。思い出して辛くなっちゃうでしょ?


それに自分でも酷いってわかっているけど、昔の記憶がどうしようもないくらいに張り付いて…


そう簡単じゃないの…。



私は頭を抱えて、深くうなだれた。



カサッ


何かが落ちた音。


それは洋輔が私にくれた小さな封筒だった。


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