終止符。
話し合いの結果、1週間後の月末にこの家を引き払い、父の元へ行く事になった。


1週間後か…。


荷物、まとめなきゃ…。


「母さん、これでいいんだよね?私には幸い、選択肢があったんだから」


遺影の母はいつだって優しく微笑んでいる。

胸が、締め付けられるように苦しくなった。

もう嫌だというのに、涙が溢れた。


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