終止符。
「それから…」


伯母が後ろを向いて話し出すと、


「自分で言うよ」


ソファーの後ろにある、観葉植物に水をやっていた男が、こちらを向いて言った。


「俺は洋輔(ようすけ)。あんたなら知ってるだろうけど、この家は腐るほど部屋があるから、そんなに気にしなくてもいいんだぜ」


…妙な事を言う人だ。

洋輔は私より2、3歳上の様だ。

スラリと背が高く、端整な顔立ちをしている。


「あとは夫だけど、夕食の時にでも紹介するわ」

「はい。お願いします」


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