終止符。
「天気もいいし、歩いて行こうか?」


父の提案で歩く事になった。

私にとってもその方がうれしい。

これみよがしな車で注目を集めるのは好きじゃなかったから。


外は温かく、晴れ渡っていた。

やはり上から見下ろすよりも、地に足をつけて歩いている方が気持ちいい。


「こっち側を歩きなさい、咲良」


車道に近い側の歩道に回り込んで、父が言った。


「……はぁ」



私は小さな子供じゃないんだから…


従いながら、思った。


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