恋愛禁止令!!


―――…

「お待たせぇ♪涼くん待ったよね。ごめんなさい。静真くんも…」


「全然大丈夫だよ。じゃ、行こっか。」


梨奈は小さく頷いて、涼くんと手を繋いで先に行ってしまった。


「彩夏ちゃん、2人でどっか行こうか。邪魔者扱いされちゃうまえに、ね?」


邪魔者扱いね………


仕方ないか………


「うん。行く。」


私は静真が怪しい笑みを浮かべたのを見逃さなかった。


「涼!俺等、別行動な!」

「は?なんでだよ!?」


嫌な予感がする…………



「俺等付き合ってっから。じゃあな。」


は?


一瞬自分の耳を疑った。


「ちょっ!!!…っん!!キスしないでッ」


「可愛かったからつい…」

「ふざけんな!」


もう嫌だ!



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