Last Sound
燃え尽きるまで
「…なんかもう俺、胸いっぱいでどうしていいか分かんねーよ…」
部室に集まった俺たち。
俺はそう呟いて床に大の字になって寝転がった。
「波瑠斗、舞い上がってんな」
笑いを含んだような楽の声。
そういう楽もどこか嬉しそうで。
俺に倣ってか寝転がる楽。
「舞い上がらずにいられっかよ。
俺らの夢、叶うんだぞ」
「でもホントに良かったです。
まさか丸山があんなこと言うなんて思ってなかったから」
美雪も俺と同じ態勢になる。
「そうそ。
あの発言聞こえた時、自分の耳、疑ったもん」
澪も寝転がったようだ。
「ともかく、これで練習に集中できるね」
朝陽も寝転がって。
と、そこへ
「お前ら…ついに頭おかしくなったか?」
そんな声とともにエトーが入ってきた。