シャーペンと君とあたし




いきなり鈴のおでこが背中に触れる。




ドクン―…



まさかの行動に

俺の心臓が大きく脈を打つ。





んだよ…コレ…


今まで味わったことのない感覚に
思考が追い付かない。





「お前…寝んなよ。」



俺は必死で言葉を搾り出す。



訳わかんねー感情と
大きく響き続ける心臓の音を

掻き消すみたいに…



ただ、誤魔化した。




― SIDE 俊 ―


.
< 123 / 309 >

この作品をシェア

pagetop