シャーペンと君とあたし



準備室でコイツの泣き顔をみた時

たまらなく守ってやりたくなった。




本棚の1番上なんか
鈴の伸長じゃ届くわけねーのに

ヤケになって取ろうとしてんのみて


“可愛いことしてんじゃねーよ”


とか思ったり




アッカンベーされてるクセに

自然と緩んでた口元。


こんなん、完全に変態だろ。




ダメなんだよ。


コイツといると調子狂ってしょーがねぇ。









“ありがとっ”



そう言って笑ったコイツの顔が

頭から離れねーんだよ。



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